2007.10.24 (Wed)
「ヴィリ」を読んで
10/23発売の山岸凉子先生の「ヴィリ」を読みました。
この主人公の東山礼奈は、40代でバレエ団を経営しバレエ一筋。
そこに現れた一人の男性──IT企業社長・高遠によって、
彼女は次第に女心をかき乱してゆく。
高遠氏の誕生日の日、礼奈が着ていた着物。
これが柄といい、その扱いといい、
えも言えぬ怖さをかもし出していて、ゾクッとしました。
この作品では、
人生 ── 劇場
バレエ ── 舞台
絶望 ── 奈落
というような符合が成り立つように思います。
そして彼女自身が言っているように、
「舞台は劇場のほんの一部」なのです。
作中にあった「愛とは許すこと」の「愛」っていうのは、
単なる異性間の恋愛感情だけをさすのではなく、
自分をとり巻く人々や自分自身へ向けられた愛。
気づかずにいた事や、嫌で認めたくはなかった事も、
すべて受け入れ、許せる心境をさすのではないでしょうか。
最後まで読み終えて、
この一連の人生の山場を乗り越えた礼奈先生が、
「テレプシコーラ」にて悲しい運命をたどる事になった
あの時の千花ちゃんのそばにいてくれたら良かったのに。
‥と、ふと思って、しばし嘆息‥。
ヴィリ(Wilis)
結婚直前に亡くなった女性が精霊になったもので、
クラシック・バレエの代表作のひとつ、「ジゼル」に登場する。
一般にはウィリーと呼ばれる。
(コミックス「ヴィリ」より引用)
![]() | ヴィリ (MFコミックス) 山岸凉子 (2007/10/23) メディアファクトリー この商品の詳細を見る |
この主人公の東山礼奈は、40代でバレエ団を経営しバレエ一筋。
そこに現れた一人の男性──IT企業社長・高遠によって、
彼女は次第に女心をかき乱してゆく。
高遠氏の誕生日の日、礼奈が着ていた着物。
これが柄といい、その扱いといい、
えも言えぬ怖さをかもし出していて、ゾクッとしました。
この作品では、
というような符合が成り立つように思います。
そして彼女自身が言っているように、
「舞台は劇場のほんの一部」なのです。
作中にあった「愛とは許すこと」の「愛」っていうのは、
単なる異性間の恋愛感情だけをさすのではなく、
自分をとり巻く人々や自分自身へ向けられた愛。
気づかずにいた事や、嫌で認めたくはなかった事も、
すべて受け入れ、許せる心境をさすのではないでしょうか。
最後まで読み終えて、
この一連の人生の山場を乗り越えた礼奈先生が、
「テレプシコーラ」にて悲しい運命をたどる事になった
あの時の千花ちゃんのそばにいてくれたら良かったのに。
‥と、ふと思って、しばし嘆息‥。
らくとあいす |
2007年11月07日(水) | URL 【コメント編集】
はじめまして。
そうですね。あのオビのコピーはテレプシが賞をとったので
「便乗したな」って思いました(笑)
それでなくてもテレプシはコミックス派が多いでしょうから、
勘違いされた人も結構いたでしょうね。
最近の本屋さんはビニール袋に入れて売ってたりして確認しにくいし。
内容的には「ヴィリ」は、「テレプシコーラ」とは視点が違っていて、
バレエが全てだと信じて生きてきた主人公の人生の転換ドラマを
バレエ界の内情含みで‥という感じで やっぱ地味っぽいっ気が私もします。
きっと作者はテレプシに描けなかった部分を描きたかったのではないかなと
思っています。
そうですね。あのオビのコピーはテレプシが賞をとったので
「便乗したな」って思いました(笑)
それでなくてもテレプシはコミックス派が多いでしょうから、
勘違いされた人も結構いたでしょうね。
最近の本屋さんはビニール袋に入れて売ってたりして確認しにくいし。
内容的には「ヴィリ」は、「テレプシコーラ」とは視点が違っていて、
バレエが全てだと信じて生きてきた主人公の人生の転換ドラマを
バレエ界の内情含みで‥という感じで やっぱ地味っぽいっ気が私もします。
きっと作者はテレプシに描けなかった部分を描きたかったのではないかなと
思っています。
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ヴィリの内容とは直接関係のない間抜けな話なんですが…
私は、「テレプシコーラ」の大ファンでして…この「ヴィリ」を発見したとき、本の帯に、「“テレプシコーラ”に続く…」と書かれていたので、『テレプシの続編がやっと出た!第二期は、違うタイトルになったのかなあ』と思い込み、購入してしまいました…。帯の裏側を見れば、テレプシとはまったく違う別作品ということは一目瞭然だったのに…ボケていたとしか思えません。でも、ネット上で、「テレプシ続編かと思ったΣ(゜Д゜;」という声を聞いたので、勘違い野郎は私だけではなかったみたいで…
あくまで私個人の感想ですが…この「ヴィリ」…テレプシと比較してしまうと、地味な内容な気が…。テレプシは、そんなにバレエが詳しくない人でも楽しめる内容ですが、ヴィリは、バレエ関係者か、バレエファンでないと、楽しめないのではないかなと思いました。「そんなことはない」と否定されそうですが、あくまで私個人の感想です。長文失礼しました。